便秘などによる排便時のいきみや長時間座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢を続けることにより肛門に負担がかかって出血したり、うっ血して腫れあがったりして、いぼのように出てくるものです。肛門と直腸の境目にあるものを内痔核、それよりも外側になるものを外痔核と言います。痔核は、その大きさ等によって4段階に進み具合が分けられています。(Goligher分類)
出血、痛み、脱肛、腫脹、肛門違和感など
治療法は、痔核の進み具合によって異なります。
1、2度程度であれば、軟膏処置、生活習慣、排便コントロール等によって手術をしないでも保存的に治療することが可能です。
3度以上になると、完治するには手術が必要となることが多いです。
痔核の手術の方法は、様々なものがありますが、個々の症例に適した治療法を選択することが重要です。痔核の大きさやできている場所、個数などによって治療法が異なります。主な治療法には次のようなものがあります。
昔から行われている治療法であり、どんなタイプの痔核に対しても対応することが可能です。最も確実に治すことができ再発も少ない治療法です。1週間程度の入院が必要となります。
最近広まってきた治療法で、痔核内に薬を注射することにより、痔核を硬化、退縮させて、脱出や出血といった症状を消失させます。しかし、再発率が15-20%と高めであることや高度の技術が必要であるためにきちんとした講習を受けた医師のみが施行を許可されているので、群馬県内でも施行できる施設が限られてきます。