リハビリテーションセンター

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当院のリハビリテーションセンターについて

当院のリハビリテーションセンターについて

脳出血や脳梗塞、骨折など障害を負った時に、リハビリテーションは必ず必要になります。日本の超高齢化社会に伴い、リハビリテーションの需要は以前にも増して高まっています。
当院では、リハビリテーションが持つ力に着目し、100名近くのリハビリスタッフが在籍して細部まで必要なリハビリテーションが提供できるように取り組んでいます。さらに、最新の設備とより良い技術でリハビリテーションを提供することを目指しています。一般的なリハビリテーションに加えて、ロボット療法(HAL®・IVES・AR²)や促通反復療法(川平法)などの先進的なリハビリテーションを実施して、効果的かつ効率的な治療結果を提供することを目標としています。
患者様の個性や生活様式に合わせたリハビリテーションプログラムを医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が協働して作成し、患者様のより早い回復を支援いたします。

当院のリハビリテーションの特徴

365日のリハビリテーション提供体制

病気が発症してからできるだけ早く、かつ集中的にリハビリテーションを行うことが有効とされています。そのため回復期リハビリ病棟では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を中心として土・日・祝日も含め365日リハビリテーションを行っております。

1日最大3時間のリハビリテーション

回復期リハビリ病棟では最大3時間、他病棟では最大2時間のリハビリテーションを提供しています。更に、希望する方には既定時間以上のリハビリテーションを実施することができます。(保険適応外、ご相談ください)

認定理学療法士が在籍している

認定理学療法士は、多くの学会や研修会への参加を継続して行い、試験に合格することで取得できます。取得への道のりは5年以上かかります。合格後も5年ごとに更新試験があり、継続して取得するのは簡単ではありません。
当院では管理運営・脳卒中・循環器の認定理学療法士が在籍しています。

先進的なリハビリテーション

ロボットスーツHAL®や促通反復療法(川平法)、IVES、ロボット療法等、現状に満足することなく先進的なリハビリテーションに積極的に取り組んでおります。

生活を重視したリハビリテーション

リハビリテーションの目的は、身体機能の回復だけでなく、実際の生活をいかに取り戻すかにあると考えております。そのため病棟ではご自宅のお部屋を意識した訓練を行ったり、家屋改修が必要な方などでは、実際にご自宅を訪問し、環境整備や改修時のアドバイスなどを行っております。

リハビリテーション以外の時間の充実

1日は24時間しかありません。入院しているときの生活は、寝ている時間が8時間。朝昼夜の食事で3時間。お風呂や身支度に1時間。リハビリテーションで3時間です。残り9時間をどのように過ごすかが大切です。当院では入院中においても、可能な方には自主練習プログラムを作成します。残り時間も充実した時間になるようにしていきます。

退院後も切れ目のないリハビリテーション

リハビリテーションは、入院中だけでは完結しません。外来でのリハビリテーション、併設の介護老人保健施設やデイケア、ご自宅に伺ってリハビリテーションを行う訪問リハビリテーションをご利用いただくことで、退院後も切れ目なくリハビリテーションを行うことができ、安心して自宅生活を送っていただくことが可能です。

チームの紹介

スタッフ

  • 理学療法士 : 56名
  • 作業療法士 : 22名
  • 言語聴覚療法士 :6名
  • 歯科衛生士:2名
  • リハビリ助手:1名
    (令和5年4月現在)

スタッフが所持している資格

  • 保健学修士(基礎理学療法領域)
  • 管理運営認定理学療法士
  • 脳卒中障害認定理学療法士
  • がんのリハビリテーション
  • 川平法研修修了・アシスタント
  • JPNF上級研修修了
  • IPNFベーシックコース修了
  • IPNFアドバンスコース修了
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 地域包括ケア推進リーダー
  • 介護予防推進リーダー
  • 健康運動指導者
  • 福祉住環境コーディネーター

リハビリテーションの取り組み

ロボットスーツHAL®(HAL : Hybrid Assistive Limb)

ロボットスーツHAL®(HAL : Hybrid Assistive Limb)

ロボットスーツHAL®は、下肢に障害を持つ方や、脚力が弱くなった方の下肢の動きや歩行をサポートする自立支援ロボットです。
HAL®は、筋肉を動かそうとする脳からの信号を、皮膚表面に貼ったセンサーでキャッチします。その信号がHAL®のコンピューターに送られ、解析され、その信号をもとにコントロールを行い、装着した人の意思に従って動作支援を行います。また、動作を記憶し、HAL®自らがパターンに合わせて動作支援を行います。

対象となる方

主に脳血管障害や脊椎損傷、神経難病によって下肢の動きや歩行に不自由を感じる方。
歩行に補助が必要となる方。

装着に当たっては医師やリハビリスタッフによる判定が必要となる為、ご相談下さい。

当院HAL®使用による実績(※一部抜粋)

横スクロールできます。

症例 疾患名 性別 年齢 発症から 施行回数 効果
A様 脳梗塞 70代 3か月 4回 10m歩行の時間 25秒59→13秒64
B様 脳梗塞2回 40代 5か月 18回 立ち上がり不可→立ち上がり・乗り移り自立
C様 脳梗塞 70代 3年 19回 麻痺側足の振り出し良好となり足のひっかかり消失
D様 脊髄損傷 20代 2年 92回 筋の電気信号なし→電気信号あり筋の収縮が出現
E様 頚椎損傷 70代 3年 29回 乗り移りの介助量軽減(二人介助→一人介助)

川平法(促通反復療法)

川平法

川平法は元霧島リハビリテーションセンター長の川平和美医師が開発した治療法で、主に脳卒中の麻痺に対する治療です。これまで回復されにくいとされてきた麻痺側の上下肢・手指に着目した治療とされ、注目されております。神経生理学をもとに、反射を用いて運動を反復することで新しい神経路の再建・強化を行い、随意運動を引き出していきます。
当院では、2012年度よりリハビリテーション課スタッフが鹿児島の霧島リハビリテーションセンターに実習に行き、川平教授に直接指導を受けてきました。また年に1度川平教授を招聘し、ブラッシュアップされた川平法を直接指導していただいております。現在当院の患者様にも積極的に施行し、良好な成績が認められております。

川平法の効果

川平法の効果

通常の作業療法に加え、川平法を行うことでよりリハビリテーションの効果が高くなるとされております。これと同じく、下肢も通常の理学療法に促通反復療法を加えることで回復度合いが高まると報告されています。(治療時間は同じ40分)

対象となる方

促通反復療法(川平法)は脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害の方や、難病や肩痛にも有効とされています。

上肢リハビリ装置CoCoroe AR²

上肢リハビリ装置CoCoroe AR²

麻痺して重く感じる腕を免荷します。電気刺激や振動刺激を加えて、麻痺した腕の反復訓練が可能になる装置です。 腕を前後、左右、上下に移動することができ、訓練としても自主練習としても使用できます。

ボツリヌス(ボトックス)療法

ダミー画像

ボツリヌス療法とは、脳卒中などの後遺症である筋肉の緊張(痙縮)に対する治療法です。手・足に麻痺を起こすと、多くの方が筋肉の緊張により日常生活に支障が出ます。
ボツリヌス療法は、筋肉の緊張を起こす原因である神経の働きを抑制するため、筋肉の緊張を減少させることができます。ボツリヌス療法と川平法を組み合わせることで、更なる良好な治療効果を図れます。

骨盤底筋トレーニング(尿漏れ・便漏れの治療)

骨盤底筋トレーニング(尿漏れ・便漏れの治療)

出産後や高齢化に伴い尿漏れや便漏れの症状が出ることがあります。主な原因は、骨盤底筋の筋力低下と言われています。骨盤底筋のトレーニングは、自分では力を入れにくいため、正しい方法で行えないことがあります。当院では、理学療法士が医師や検査技師と協働し、超音波画像で実際の骨盤底筋を写し出しながら確実なトレーニング方法を指導します。

DST(ドライビングサポートチーム)

群馬県は公共交通機関の普及事情により、生活する上で自動車は欠かせないのが現状です。また、昔に比べ脳血管疾患の増加や、若年化が進んでおり、社会復帰のため、自動車運転再開を希望する方は増加しています。そのため、当院では教習所と連携し自動車運転再開のサポートをしています。

DST(ドライビングサポートチーム)

サポートの大まかな流れ

  1. 運転再開の相談
  2. 運転に必要な認知機能評価
  3. 身体機能評価
  4. 適性検査(交通安全センター)
  5. 実車教習(教習所)
  6. 運転再開のためのリハビリ・指導・助言

理学療法

理学療法

脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳血管疾患、骨折やその術後、パーキンソン病やALSなど幅広く対応しています。
理学療法士は、生活に必要な寝返りから起き上がり、歩くといった、一連の動作の獲得をお手伝いします。一般的なリハビリテーションに加えてロボットスーツHAL®や促通反復療法等様々な手段を用いて、効率的かつ効果的な治療結果を目指します。

  • 脳血管疾患・骨折・外傷後・呼吸障害などの患者様に対するリハビリテーションを中心に行っています。特に、脳卒中又は大腿骨頚部骨折後の患者様においては、急性期病院と連携クリニカルパスを導入し、いち早く社会復帰していただけるように取り組んでいます。
  • 最新トレーニングツール「ロボットスーツHAL®」を用いたリハビリテーションを群馬で初めて導入、実施しております。立ち上がりや歩行などの動作能力の向上が認められております。
  • 脳血管疾患を中心として、促通反復療法(川平法)等の様々な神経筋促通手技を行って、常に仮説、実践、証明、作業で取り組み、患者様の生活の質のさらなる向上を図っています。
  • 退院後の生活に不安を持たれているご家族様には、介助方法の検討を一緒に行います。実際に介助に入って頂き、介助方法や自主練習を習得していただいております。また退院後のリハビリの希望や必要性がある場合は、患者様・ご家族様と話し合いを行い、外来リハビリや訪問リハビリを提案させていただき、退院後のフォローアップを行っています。

作業療法

作業療法

主に、運動療法・ADL訓練・作業を通して、食事やトイレ動作など日常生活で行われる応用能力などの回復および維持・開発を目的に指導・援助を行っています。また、在宅復帰のための家屋調査や環境(人的、物理的環境)の調整、外出・外泊練習を実施し、なるべく自宅に近い状態で練習を行なうようにしています。

  • 様々な作業活動を通じて日常生活の応用動作(移動動作、食事動作、更衣動作、トイレ動作など)の回復を図ります。また、必要に応じて自助具、補助具等の制作も選定します。
  • 脳血管疾患を中心として、促通反復療法(川平法)や電気刺激療法等の様々な神経筋促通手技を行って、麻痺した手の治療に力を入れています。
  • 作業活動を通して、患者様の活動性の向上、精神面へのアプローチも行っています。
  • 退院前は、家屋調査等を実施し、在宅生活に向けての援助、指導、調整を積極的に実施しています。

言語聴覚療法

作業療法

脳卒中や交通事故(頭部外傷)、神経疾患、認知症などが原因で、コミュニケーションや飲み込みに問題を抱えた患者様に対し、1対1で嚥下訓練や発声訓練を行っています。
音楽療法を用いた失語症に対する珍しいリハビリテーションも実施しています。
また、構音障害、高次脳機能障害の患者様に対してもリハビリを行い、患者様の生活の質がよりよいものとなるようにお手伝いします。

  • 2週間に1回、リハビリテーション医の摂食嚥下外来を行っています。むせこみや、食事が喉を通りづらい方などを対象に、嚥下造影検査(VF検査)を行い、画像から原因をつきとめ治療を行っていきます。
  • 食事が上手く喉を通らない方やむせこみのある方に、電気刺激を使った舌骨上筋の筋力トレーニングを行っています。
  • 失語症の方に対して、音楽療法をつかったMIT(メロディックイントネーションセラピー)を実施しています。歌うことは失語症の回復につながるとして注目されている治療法です。

摂食機能療法

作業療法

脳血管疾患や加齢により「食べる機能」に問題を抱えた患者様に対応して、食事方法の指導やリハビリ、精密検査(嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査)を行っています。

訪問リハビリテーション

作業療法

ご自宅にリハビリスタッフが伺い、生活様式に合わせた、起き上がる・トイレへ行く・歩く・着替えるなどの日常生活動作練習を中心に、リハビリテーションを提供させていただきます。
その他、家屋改修、福祉用具などの検討にも対応させていただいております。

利用手順

介護保険の申請が必要となります。
申請を行っていない方、担当のケアマネジャーがいない方は、お気軽にお声かけ下さい。

介護認定 → 担当ケアマネージャーへの連絡 → 当院受診 → 担当者会議 → 訪問リハビリ開始

訪問エリア 当院から車で20分以内
対応時間 9:00 〜 17:00
対応日 月曜日~土曜日(祝日がご希望の方は、お気軽にご相談下さい。)